ウェス・アンダーソン
Wesley Anderson(1969~ )
実写映画の監督として良作を送り出している映画作家ですが、近年の2作は人形アニメーションです。どちらの作品にもその絵作りへのこだわりが伺えます。
『ファンタスティック Mr.FOX』2009年
何処で制作されたのかと思うのですが、日本版wikipediaによると20世紀フォックス・アニメーション、リージェンシー・エンタープライズとなっています。英語版wikipediaではIndian Paintbrush/Regency Enterprises/American Empirical Picturesとなっています。制作当初はヘンリー・セリックが協力していたが、コララインの制作の為離れたということのようです。英国で制作されたとの記述があるので、撮影のトリスタン・オリヴァーがアニメーションを手掛けている英国の方のようなのでそこら辺の主導ではないでしょうか。
人間の農場主とFox率いる動物達のたたかいのお話。
ヘンリー・セリック、ティム・バートン作品で人形アニメの技術は行くところまで行ってしまった感がありましたが、少し人形アニメの手作り感に戻った作風と言えるのではないでしょうか。それでも過去の人形アニメ作品に比べれば凄い技術力です。色彩も鮮やか。英語版は声優陣も豪華です。
参照
Fantastic Mr. Fox (film) - Wikipedia, the free encyclopedi
『犬ヶ島』(2018)
日本を舞台にした人形アニメ作品。
近未来、犬に伝染病が流行したことをきっかけに、市長は犬たちを隔離されたごみの島に隔離した。しかし市長の養子である少年は、小型飛行機に乗って自分の飼い犬を探しに島へ飛び立った。
全ての画面がカラフルで、停止ボタンを押して隅々まで鑑賞したいと思わせるほどの絵作り。そしてその中で人形たちが文字通り躍動する。ウェス・アンダーソン作品に見られる「横移動」の画面も紙芝居を見ているようで楽しい。
アニメーション監督のマーク・ウェアリング、撮影のトリスタン・オリヴァー、パペット製作のマッキノン&サンダース社が『ファンタスティク Mr.FOX』に続き、参加しています。
メイキング
参照